スクワランオイルは3種類ある
スクワランオイルには基本的に3種類存在しています。
動物性スクワランオイル
動物性のスクワランオイルは、基本的に深海サメの肝油から採取可能です。
そのうちでも「アイザメ」と呼ばれるサメがメインとなっています。
世界中にサメは350種類ほど存在しており、水深200メートル以上となると50種類程度。
そして、水深1200メートル辺りのところに「アイザメ」が住んでいるんです。

それが私です。

なるほど!いつもありがとうございます!
【スクワランオイルの原料~アイザメの成分をちょっと知ろう~】
スクワランオイルを代表とした色々な成分を採取することができるアイザメ。
抗ウイルス効果のある「スクワラミン」がアイザメから見つかったのが、2002年のことです。今までにも細菌に対する効果を持つ抗生剤はたくさん見つかっていましたが、抗ウイルス力を持つものはほとんどありませんでした。
しかも、ガンをブロックする作用もスクワラミンにはあるのだとか。
また「ジアシルグリセリルエーテル」という免疫能力をアップさせる働きのある成分も2005年に発見されています。
ハーバーのスクワランオイルはそんなアイザメの肝臓だけを使って抽出と精製を繰り返したオイルです。
皮脂と似た成分で、酸化しにくいように水素を添加して安定させています。
皮脂のいいところ取りで角質への浸透力と保湿力は高いのに、皮脂と違って酸化しにくいからニキビや吹き出物の原因になりにくい特徴があります。
動物性スクワランオイルの長所
「高純度である」というのが、動物性スクワランオイルの大きな魅力です。
不純物がほとんどありませんから、皮膚に浸透しやすいですし、肌に対してとても優しいです。
ちなみに、純度が一番高い動物性スクワランオイルは「HABAの高品位スクワランオイル」であり、純度は99.9パーセントです。

私もメインで使うスクワランオイルはハーバーの高品位スクワランオイルなんだよね。

メインってどういうこと?サブもあるの?

メイン=顔
サブ=ボディ
私は無印のオリーブスクワランオイルをボディ用に使ってるよ。
動物性スクワランオイルの悪いところ
「プリスタン」という物質がサメの肝油には入っています。
ワクチン主剤の補強材として役立つ物質ではあるのですが、肌への刺激が多少あるという欠点も。
プリスタンを100パーセント排除するのは困難であり、プリスタンが全く入っていない動物性スクワランオイルはほとんど存在しません(入っているといってもほんの僅かですが)。
※現在、プリスタンが全く入っていない動物性スクワランオイルは「HABAの高品位スクワランオイル」だけです。

↑これ、すごいことなんです!
動物性スクワランオイルの使い心地に関して
純度が高いものほど、浸透しやすくサラサラ感が強いです。
HABAのスクワランオイルは使い心地も良いので、動物性スクワランオイルのうちでもトップの需要があるとされています。
植物性スクワランオイル
オリーブなどから採取・加工されているのが「植物性スクワランオイル」です。
アボカド、大豆、米ぬかなどが材料になることもあります。

有名どころで言えば、無印のスクワランオイルはオリーブオイルが原料ですね!
動物性スクワランオイルと比較すると植物性スクワランオイルは、量的に採取しにくいです。
一例として、オリーブオイルには約0.1~1.0%しかスクワランオイルが入っていないのですが、これでも多い方です。
※スクワランオイルを食用オリーブオイルから採取することはできません。
ちなみに、主に「抽出テクノロジーの進化」と「アイザメの保護の視点」によって、植物性スクワランオイルが登場したとされています。

僕を乱獲から守ってくれるんですね!
植物性スクワランオイルの長所
動物性のスクワランオイルに含まれる「プリスタン」は植物性スクワランオイルには入っていません。
ですから、安全性を重視したいのであれば、植物性スクワランオイルの方が動物性スクワランオイルよりも良いかもしれません。
植物性スクワランオイルの悪いところ
動物性スクワランオイルよりも純度が低いのが植物性スクワランオイルの欠点です。
具体的には90%程度となります。
スクワランオイルをサメの肝油から採取し始めて60年以上が経過しますが、植物から抽出してからはまだ10年も経っていません。
ですから「技術がまだ十分に進歩していないのでは?」と心配している方も少なくないようです。
植物性スクワランオイルの使い心地に関して
動物性スクワランオイルよりも浸透性がやや低く、少し重みもあるテクスチャーになります。
純度が低いのがこの理由です。
オリーブスクワランオイル(無印良品)などが、植物性スクワランオイルのうちでは売れています。
合成スクワランオイル
基本的に合成油脂から抽出しているのが「合成スクワランオイル」です。
ですが、抽出すること自体が大変ですから、合成スクワランオイル系の商品は全体的に値が張ります。また、化粧品としてはほぼ出回っていません。
現状、天然スクワランオイルがハイクオリティですから、化粧品の材料として合成スクワランオイルが採用されることはほぼありません。ただ、この先「素材不足」などの関係で、合成スクワランオイルの出番が増える可能性は否定できません。
「動物性」と聞くだけで悪いイメージを抱いてしまうかもしれませんが、安全度においても保湿効果においても植物性のものに負けていません。むしろ、植物性スクワランオイルと比べて純度において優れていますから、アレルギーなどの観点で見れば純度が高い動物性のものの方が安全です。
使い心地やコストパフォーマンスなどを確認しながら、自分が使いやすいスクワランオイルと出会えると良いですね。

動物性のスクワランオイルは徹底的に保湿したい人向け。
植物性のスクワランオイルは保湿力はまあまあで、オリーブに含まれる他の成分(ビタミンEなど)の効果も狙いたい人向け。

とはいえ、オリーブスクワランオイルも精製度が高いとビタミンEなどの成分は排除されちゃう。でも刺激は少ない。
どっちを選ぶかはその人次第なんですね。
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